まず、この『塩じゃがいも煮』ですが、じゃがいも選びも、そこそこ重要なポイントなんです。
新じゃがや秋口の取れたてではなく、でんぷんの糖化作用が進んだ晩秋~春先までに出荷される『メークイン』を使用します。
薄く緑色がかっているものは避けて、写真のような土色で『皮に細かいひび割れがあるもの』を選ぶのがベストチョイスです。
次に煮方ですが、今回は塩味が絶妙にからんでホクホクに仕上がる、図の『煮っ転がし』の技法を用います。
では作り方に移ります。じゃがいもは皮を剥いて、水にさらしておきます。
次に浅鍋(なければフライパン)を準備しておきます。具材が踊って煮崩れないように鍋底にきちりと収まる大きさを選びます。
水から引き上げたじゃがいもを一口大(3~4センチ角)に切って⑥で準備した浅鍋(フライパン)に入れていきます。
⑦にひたひたよりやや多めの水を入れてコンロにかけ沸騰させます。
灰汁をとり砂糖と塩で調味したら、ふきこぼれない程度の『強火の火加減』にして、一気にじゃがいもへ煮汁を炊きつけていきます。
煮汁が少なくなったら、鍋を傾けて3~5回ほど煮汁をすくって回しかけながら、煮汁が鍋底に少し残る程度になるまで煮続けます。
そこで少し火加減を弱めて、『鍋返し』を3~5回ほどして全体に満遍なく残りの煮汁を絡ませます。
こちらはフライパンでの『鍋返し』の写真です。どちらかと言えば、フライパンの方がやり易いと思います。
煮汁が完全に蒸発しそうになったら、すかさず火を止めます。
そして、煮終わった『塩じゃがいも』の水分がしっかり蒸発するまで、レンジフード(換気扇)を『強』にし、コンロに放置します。
放置して10~20分ほど経過したところで、自然な甘味により粉の吹いた『ほくほく塩じゃがいも煮』の出来上がりで~す♪
一つ切ってみると、こんな感じ。。。別のものに例えてみると、『ゆで栗』のような感じの仕上がりです。
今回の『塩じゃがいも煮』を活用したレシピ①◆塩じゃがいもの豚バラ肉巻き串☆南蛮酢ダレ(ID:4306215)
今回の『塩じゃがいも煮』を活用したレシピ②◆甘エビと塩じゃがいものあっさり和風仕立て(ID:4304033)
今回の『塩じゃがいも煮』を活用したレシピ③◆ホクホク塩じゃがいも煮のジャーマンポテト(ID:4333074)